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「転職できる薬剤師」となるための実践的なアドバイスをご案内します。

転職できる薬剤師「転職できる薬剤師と死の5段階説」

病を告げられた患者の心理的プロセスとして最も有名な所見が、E.キュープラー・ロスの「死の5段階説」です。

このようなプロセスは、末期がんのような致命的な疾患のみならず、認知症本人や介護家族、そして糖尿病のような生活習慣病においても見られるといわれています。

<死に至る心理的プロセス>

・第1段階「否認」

衝撃的な診断を告げられたときに最初に示す反応。冷静に振る舞っているようでも、自分の言動をよく記憶していないなど、現実を直視できなくなります。

・第2段階「怒り」

なぜ、自分だけがこんな病気にという、自分への怒り、健康な人への妬み、気持ちをわかってくれない家族や医療者への憤慨など、「否認」や「怒り」は、危機に陥った際に誰もがとる防衛反応。

患者からの怒りも、向き合い受け入れることにより、患者自身もその先のプロセスに進むことができるとされています。

・第3段階「取り引き」

神や仏、医療者に対して何か取り引きをすることで状況を何とか先延ばしにしようとします。代替医療の選択などもこの時期に行われることがあります。

・第4段階「抑うつ」

身体の衰弱を自覚するようになると、患者は抑うつ状態を示すようになります。さまざまな喪失体験からもたらされる「反応抑うつ」と、差し迫った人生との決別への「準備的抑うつ(準備的悲嘆)」があります。

この段階では、患者を励ましたり、元気づけたりするよりも、むしろ黙って寄り添うことがよいとされています。

・第5段階「受容」

怒りや悲しみを経て、患者は自分の運命を受け入れ、最期の時が来るのを待っています。この段階では、いくらかの平安と希望を見いだしますが、同時に周りに対する関心が薄れ、ひとりにしてほしいと願うようにもなります。

・すべての段階「希望」

患者はささやかな希望を心の糧としてもっています。回復への一纏の希望のみならず、医療の進歩や医療職の成長への貢献、周囲の人への感謝、課題を乗り越えた自分の成長の確認などを含んだ思いです。

医療者の「一緒に頑張っていきましょう」、「どんな話も真剣に受けとめます」という姿勢は、患者にとって喜びにつながります。

すべての人がこの5段階を経て死を迎えるわけではありません。

E.キュープラー・ロスは著書「死ぬ瞬間」の中で、ひとりひとりの患者の固有のプロセスに寄り添うことが極めて重要であると語っています。

5段階説に当てはめ、受容することが支援目標のように位置づけられがちですが、「その人らしい死のプロセス」を尊重することこそが大切だと考えます。

こうした患者の死のプロセスに寄り添える薬剤師こそ、転職できる薬剤師と言えます。

参考になさってください。

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