「転職できる薬剤師」となるための実践的なアドバイスをご案内します。
厚生労働省は「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を策定し、平成30年(2018年)3月末までに後発医薬品(ジェネリック医薬品)数量シェア60%を目指して取り組んできました。
さらに、平成29年(2017年)半ばに70%以上、平成32年度末(2020年度末)までのなるべく早期に80%以上という新たな数量シェア目標が閣議決定されました。
また処方せんの様式も先発医薬品を使用する場合は医師の署名または記名・押印が必要になったことや一般名処方の場合は患者と相談して後発医薬品に変更できるようにしたことなどハードとソフトの両面で推進されてきました。
医師に比べ薬剤師は薬学教育の中で薬理学や薬剤学などを多く学び、後発医薬品が先発医薬品と治療学的に同等であることを知る専門家です。
先発医薬品が圧倒的なシェアを占めてきた日本において、先発医薬品に比べて開発費用が安く抑えられ薬価が安い後発医薬品を薦めることは、患者負担の軽減や医療保険財政の改善に寄与します。
そのため薬剤師は積極的に後発医薬品の使用促進に協力しているのです。
しかし飲み慣れた薬の変更に対しては患者の不信感や抵抗感が強いため、薬剤師による丁寧な説明だけでなくコミュニケーション能力が欠かせません。
先発医薬品と同一ではないけれども同等である根拠を示すことが大切です。
さらに製薬会社による添加物の違いなどにより味や使用感などが異なるため、変更後のモニターも忘れずに行わなくてはなりません。
そのほか薬剤師は、患者だけでなく医師に対しても、先発医薬品との同等性や添加物の違い、最新の剤形技術などの後発医薬品の情報提供を積極的に行い、後発医薬品の使用促進をしています。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)の大切さを理解し、患者にきちんとコミュニケーションできる薬剤師こそ「転職できる薬剤師」と言えます。
参考になさってください。
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